岐阜県美濃市の手漉き和紙工房　保木工房

保木工房では、薄い紙を何枚か重ね合わせ「層」を作ることで厚みをつけています。
「名刺サイズのカード」シリーズは、名刺に使用することを想定したものであり、3層を基本にしています。
3層紙とは、薄い紙が3枚合わさって1枚になっているということです。（「層」が多くなる程、紙が厚くなる）
漉き重ねる技法を採用することで、よりなめらかで透明感のある質感に仕上げ、クオリティを高めています。

3層紙は構造として3つのパターンがあります。
同じ紙を3枚重ねるパターン（AAA）、文様紙を一番上に乗せて仕上げるパターン（AAB）、
文様紙をあいだにサンドするパターン（ABA）です。
文様紙は植物染色で染めた色つきの紙を用いており、文様をふわりと浮かび上がらせる効果を出しています。
「名刺サイズのカード」シリーズは、下記の3つのパターンのうち、色と文様のバランス及び用途を考慮し、
最も適切だと思われる構造を採用しています。